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売掛金等の管理・回収に関する相談

日本における商取引は、商品を販売したとしても、引渡しと同時に代金を受け取らずに、後日にまとめて支払いをしてもらう「信用取引」が大半を占めています。取引先が、約束どおり代金を支払っている場合は問題になりませんが、取引先の資金繰りが悪化し、一部の売掛金について支払いがない、支払いが遅れがちになっているという状況に直面することは、決して珍しいことではありません。しかし、そのような状況にありながら何ら対策を講じていない場合は、売掛金等の回収ができないという最悪の状況に陥ってしまいます。当事務所では、売掛金等の回収はもちろんのこと、可能な限り回収を実現するための予防措置についてのリーガルサポートも実施しています。

1.売掛金等の管理に関する相談

売掛金等の管理において重要なことは、代金の支払いが滞った場合の対応策を、契約締結時に契約書として残しておくこと、代金の支払いが滞り始めたときに事前に締結した契約書に基づき対応策を執ることです。資金繰りが悪化し、支払いが滞り始めた相手方と交渉して、売り主が満足できる予防措置をとらせることは困難であるため、契約締結段階から弁護士が介入し、リーガルサポートをしておくことが重要となります。
■契約締結時のサポート
・支払いが滞った場合のリスクに対応した契約書を作成して欲しい
・相手方から契約書が提示されたが、売掛金の回収という点からチェックをして欲しい
・契約の相手方が担保提供を拒んでいるが、どのように契約交渉をすすめてよいのかが分からない
など

■支払いが滞り始めた売掛金等のサポート
・作成した契約書をチェックしてもらい、今後どのような対策を執るべきかアドバイスが欲しい
・保全措置や担保提供についてのアドバイスが欲しい
など

2.売掛金等の回収に関する相談

売掛金等の回収といっても、通常支払いが滞り始めた理由は資金繰りの悪化であるため、金銭による回収は容易ではありません。そこで、回収可能な資産が存在するのか調査を行い、資産が流出しないよう保全措置を早急に行う必要があります。また、実際に回収をするにあたって利用できる手続きは、訴訟手続きだけではありません。売買契約等について争いがなく、金額も少額であれば支払督促を利用することも検討します。
■財産調査と保全措置
・不動産、動産、その他の財産について回収可能な資産があるのか調査して欲しい
・売掛金等の回収に充てるため、相手方の財産を処分させないで欲しい
など

■売掛金等の回収に向けた具体的措置
・売掛金等の金額がそれほど大きくないので、簡易な手続きで金銭回収を実現したい
・相手方が支払いを拒絶しているため、訴訟により支払いを求めたい
・相手方は支払いをするだけのお金を持っていないが、せめて売った商品を取り戻したい
・相手方の財産を換価して売掛金等を回収したい
など

3.契約書のチェックに関する相談

相手方が持参した契約書は、必ず内容をチェックして署名・押印をする必要があります。また、市販されている書式をそのまま使用している場合、書式にリスクが存在していないかチェックをしたり、締結をする契約の内容に即して修正する部分がないのか確認する必要があります。これ以外にも注意すべき点としては、契約の当事者間でいくら合意したとしても強行法規に違反した場合は、効力が無効となるため、契約書を残していたとしても問題になる場合があります。
■各条項のチェック
・契約違反をした場合のリスクをチェックして欲しい
・契約を解除できる条件についてチェックして欲しい
・相手方が契約の不履行を起こした場合のリスクが担保できているのかチェックして欲しい
など

■関連法規との関係性のチェック
・関連法規との関係で条項が無効にならないかチェックして欲しい
・関連法規との比較対象で、追加・修正を加えた方がよい条項がないかチェックして欲しい
など

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